安キャバ マサミちゃん編3回目「分人」
マサミちゃんもなんか忙しいみたいで、
出勤回数も減った為、3週間振りの訪問。
お店入ったら、客ゼロ。。
いつも思うけど大丈夫でしょうか。。
マサミちゃんテンション高めで席にやって来て、喜んでくれる。
1週間前から今日行くことを決めてたこともあり、待ちどおしさからの、会えて嬉しいって感覚は、指名の醍醐味だよなぁと、噛みしめました。
「最近何かエッチな事ありました?」
いきなりこんな質問がくるって良い関係だなぁ。。
「あれ?私話したっけ?今一番やりたい人の話」
今日もエロ話に積極的です。
「シェアハウスの運営会社の社員なんだけど、
なんかカッコ良い系の雰囲気をまとって、凄いいつも落ち着いてる男なんだけど」
「2回目くらいに会った時に部屋でフェラして」
「次は皆んながいない時にリビングのソファでフェラして」
「その次は、シェアハウスの合宿があって、皆んなが寝た後に倉庫みたいなとこで、
フェラして」
フェラばっか。。
「私、その人とやりたいの」
「それはもう、時間の問題なんじゃない?」
「それがね、なんか彼女いるらしくてさ、
多分それでやらせてくれないんじゃないかと思うんだよね。キスもなんかしてこないからね」
「ただ、フェラは有っていうルールが腹立つよね。じゃあ、何もするなと言いたい!
だからね、次にそういうことになったら、無理やりキスしようかと思うの。
無理やりキスして、口開けさせて、つばたらして、
パンツずらしてクンニさせて、
『私変態なの。。』って言おうと思うんだけど、どんな反応するんだろうね」
ただの、AVの1シーンですよね。。
「そこでさ、『変態なの知ってるよ』 とか返されたら、燃えるよね!」
盛り上がりまくるマサミちゃん。
近いうちに引っ越すらしく、引っ越したばかりの時は、管理会社の彼も頻繁に顔を出すらしいので、近いうちに実行できるみたいです。
「絶対やってやる」
との事なので、報告を待ちたいと思います。
そしてマサミちゃんは下ネタに関する持論を展開し始め、話はさらに熱を帯びてきます。
「でも、エロいことすると、相手に彼女がいれば浮気になるし、
いなくても好意があると思われるし、なんか面倒なんだよねー。
こっちは、ただエロい事したいだけなのに。
趣味なんだよ、趣味!」
「でもね、実人生というか、メインストリートの方の人生ではそいういエロは趣味みたいなことはあまり表に出せないんだよね。
だから、こういうお互い何やっている分からない人となら、エロい話しも隠さずに出来るし、そういうものを欲していたの。
なんだっけ、秘密クラブじゃなくて」
「変態同盟ね。」
「そうそう、それとかがあればバランス良く自分を保てる気がする」
それを聞いて、「自分とは何か〜個人から分人へ〜 」という本の事を思い出して話をしました。
「前に読んだ本でさ、1人の人間には色々な顔があって、親や恋人や職場の人とか、それぞれに対応するバラバラの自分がいて、、」
「え、、、それさ、それさ」
「何何 ?」
「分人だよね!だよね!」
「平野啓一郎でしょ?」
「そうそう、知ってんの?」
「知ってる!いや私さ、高校の時に人間関係で悩んでその時にその本を読んで救われたの!すごい!すごい!」
エロを経由してではありますが、
初めてエロ以外で確かな繋がりを感じられた瞬間でした。
こういうの待ってた。距離が縮まるってこういうことでしょうよ!
「私の中の、エロが趣味って堂々と言える自分を確保しておかないと、好きな自分じゃなくなっちゃうんだよね」
そうか、自分の事を好きになる為にも、エロい自分が必要なんだなと
人間マサミからの言葉を聞けた気がしましたが、すぐにエロい話に戻り、
「女用のアダルトVRってあるの?」
というどうでも良い話で時間となりました。
ちなみに、女性用アダルトVRはあります。
4回目に続く